1 刑務所には入らず、賠償金は保険会社を通して支払われた。
2 事故後すぐ相手にお金を払ったので、刑務所には入らなかった。
3 事故後すぐは、前と同じ生活ができたが、後で刑務所に入った。
4 刑務所には入ったが、賠償金を支払ったので、すぐに出られた。
問4 二木氏が③「人の命よりも車(イコール企業)を重んじる社会だ」と主張する根拠
は何か。
1 交通事故で被害者が亡くなっても、加害者がそれに合った罰を受けないこと
2 社会の人々が、交通事故の被害者より加害者に同情するという傾向があること
3 今の制度は、加害者の生活より加害者の会社のことを考えた制度だということ
4 保険会社は、人が亡くなっても、車の損害分しかお金を支払ってくれないこと
問5 筆者が④「頭を抱えてしまった」のは、なぜか。
1 学生たちが被害者よりも、悪質な交通事故を起こした加害者の方が正しいとして同情しているから
2 学生たちが、被害者の主張を十分に理解せずに、ただ客観的であることが大切だと
考えているから
3 娘を亡くした二木氏に同情し、客観的判断をしていなかったことに、学生たちが気
付かせてくれたから
4 被害者の立場だけを考えるのは社会主義から考えて正しくないということを、学生
たちが、気付かせてくれたから
問6 筆者の解釈では、学生たちはどのような意見を持っているか。
1 学生たちは、加害者の立場よりも加害者の立場をもっと重んじるべきだと考えている。
2 学生たちは、意見を述べるときには、私的に述べるのではなく、社会主義を考えるべきだと考えている。
3 学生たちは、被害者も加害者も一人の人間であり、それぞれの立場から平等に主張してよいと考えている。
4 学生たちは、被害者、加害者の意見を聞いた上で、社会のあるべき姿から考えて、
加害者に罪を償わせるべきだと考えている。
問7 この文章の後に続く筆者の主張として、最も適当なものはどれか。
1 社会主義を重んじるあまり、戦後広がった個人主義を批判し、個人の権利を否定す
るのはやめるべきである。
2 人はそれぞれ違うということを認識し、それぞれの人の立場、考えを尊重して、無理に議論で結論を出すべきではない。
3 個人の権利が尊重され、価値観が多様化した社会の中で、自分の意見を他人に理解
してもらう努力をもっとするべきである。
4 個人の権利の尊重が強調されがちであるが、異なる立場の人々の意見に耳を傾けながら、もっと議論を高める努力をするべきである。
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問に対する答えとして最も適当なものを1,2,3,4から一つ選びなさい。
(1) 手紙というのが、どうも苦手である。手紙を書く必要に迫られたりすると、と
①
つぜんクシャミがとまらなくなったり、おなかをこわしたりする。
もともと、文章を書くのがいやだ、ということもある。が、それ以上に手紙を書くのがいやなのは、あの形式のせいである。
まず、「拝啓」というのが気に入らない。拝啓というのは「つつしんでもうしあげる」というイミらしいが、いまどきそんなことを知っている人は、あまりいない。イミもわからずに、なぜ「拝啓」なんて書かなければいけないのか、ぼくにはまったく理解できないのだ。
(中略)
ま、いちがいに「形式」がいけないとは言わない。もともと形式というのは、みんなの便利さのためにあるものだ。形式があるからこそ、ぼくたちは余分なことに余計に神経を