読解
昔、、あるところに、太郎という男がいました。太郎は毎日一生懸命働きましたが、何[ A ] いいことがありませんでした。ある日、太郎は観音様に、お祈りしました。
「何かいいことがあります①ように。助けてください。」
すると、その夜、太郎は夢を見ました。夢の中で観音様が言いました。
「太郎、明日お前が拾うものを(ア)にしなさい。そしてそれを持って、東の方へ歩いて行きなさい。きっといいことがありますよ。」
次の朝、道を歩いている時、太郎は転んでしまいました。そして (イ)と、手に一本のわらを持っていました。太郎はそのわらを大切に持って、東の方へ歩き始めました。一人でさびしかったので、虫をつかまえて、そのわらにつけて歩いていきました。
しばらく行くと、赤ん坊がないていました。お母さんが(a ) 抱いたり歌を歌ったりしましたが、赤ん坊はずっと泣いていました。お母さんは困っていました。ところが、太郎が虫を見せると、赤ん坊が泣く[ B ] をやめて、笑い始めました。赤ん坊のお母さんは太郎に言いました。
「そのわらと虫をください。」
太郎は、赤ん坊にわらと虫をあげました。赤ん坊のお母さんはとても( b )喜んで、太郎に、みかんを三つくれました。
太郎はみかんを持って、[ C ] 東の方へ歩いて行きました。すると今度は、若くて美しい女の人が、道に座って苦しんでいました。そばには、おじいさんが心配②そうにたっていました。
「どうしたのですか。」
太郎が聞くと、おじいさんは答えました。
「お嬢様が、気分が悪苦なってしまって、水が飲みたいといっているのです。どこかに水はありませんか。」
[ D ] 、水はどこにもありません。
「そうだ。ここにみかんがあります。どうぞ食べてください。」
太郎は、みかんをその女の子にあげました。女の子はみかんを全部食べると、元気になりました。
「本当にありがとうございました。」
女の子とおじいさんは、とても喜んで、太郎にきれいな布をくれました。
太郎はその布を持って、また東のほうへ歩いて行きました。もう、夕方になっていました。しばらく行くと、今度は道に馬が倒れていました。馬のそばにいた侍、太郎に言いました。
「おい、この馬をおまえにあげよう。今は元気がないが、いい馬だ。かわりにおまえの持っているその布を私にくれ。」注①
そう言うと、侍は馬を置いて、きれいな布を持っていってしまいました。太郎は困ってしまいましたが、馬がかわいそうだったので、馬のそばに座って観音様にお祈りました。
「どうぞ、このかわいそうな馬を助けてください。」
太郎は朝までずっと、祈りました。
朝になると、馬が目を開けました。 [ E ] 、太郎の方を見ると、立ち上がってうれしそうに鳴きました。太郎はとても喜んで、馬といっしょにまた東の方へ歩き始めました。太郎と馬は、( c ) 町に着きました。そこには大きいうちがたくさんありましたある大きい家の前③を歩いていると、その家の( d )お手伝いの男が言いました。
「あなたはすばらしい馬を持っていますね家の主人はうまが大好きです。ちょっとそこで待っていてください。」
やがて、家の中から主人が出てきて馬を見ると、太郎に言いました。
「おお、これはすばらしい馬だその馬を私にくださいお礼に、私の持っている田んぼをたくさんあげましょう。」
こうして一本のわらが、最後には広い田んぼになりました。太郎はその田んぼで一生懸命働いて、( e )大金持ちになりました。[ F ] 、みんなは、太郎のことを「 わらしべ( f )長者と呼びました。
注① 日本武士地位较高,对平民讲话不带敬意,所以使用简体。