(2) 液体としてのH2Oを表す語として、日本語には「湯」と?水」がある。この場合、湯というもの、水というものの区別がまずはっきりとあって、それに対してそれぞれ「湯」および「水」という名前がつけられているというふうに普通考えられる。これは、ごく当たり前の見方であり、たしかにそういう面もある。しかし、よく考えてみると、これによってすべて説明がつくわけではないことがわかってくる。(この見方に従った場合)、あらかじめ存在すると見られる湯とは一体なんか、また、水とは何かを考えてみると、湯は温かいもの、そして水は冷たいものという程度の漠然としたことはいえても、では、何度以上が湯で、何度意以下が水かということになると、はっきりと決めることはできない?つまり、自然界には、水と湯の明確な区分というものは本来存在しないのである。
注1?湯」および「水」: 「湯」と「水」
注2あらかじめ: もともと、はじめから
注3漠然とした: はっきりしない
問「この見方に従った場合」とあるが、「この見方」とはどのような見方か。
1日本語には液体のH2Oを表す語として「湯」と「水」があるという見方
2湯と水の区別がはっきりとあって、それぞれに名前があるという見方
3湯は温かいもの、水は冷たいものであるのが当たり前であるという見方
4自然界には、水と湯の明確な温度の区分は本来存在しないという見方
正解
2
(3)
「何杯食べても四百円か」
男は、ラーメン屋の立て看板にめをやると、すぐに店の中に入った。
男は若く、体格が良く、かなりの大食漢.
ラーメンを一杯、軽く食べると二杯目に入った。
「お客さん、どんどん食べてください」
やがて、三杯目。これもクリア。
(「①まだまだ遠慮しないで、もっとたべてもいいんですよ」)
「それにしても、(②こんなことでよく商売が成り立つな)」
男は四杯目に入った。だが、さすがに全部食べることはできなかった。
「もう腹いっぱい。四杯でやめておくよ。お勘定!」
「千六百円です」
「えっ、四百円じゃないんですか」
「お客さん、外の看板をみてくださいよ」
「おかしいな」と思い、看板を見ると(何杯で食べても一杯四百円)のまちがいだった。
注1体格が良い:体が大きくてしっかりしている
注2大食漢: たくさん食べる人
注3成り立つ: できる
問1①「まだまだ遠慮しないで、もっとたべてもいいんですよ」とあるが、店の人はなぜこういったと考えられるか?
1客が食べれば食べるほどそれだけ自分がもうかると考えたから
2客が遠慮していると思い、もっとすすめようと思ったから
3客がとてもおなかがすいていてかわいそうに思えたから
4客がラーメンをどんどん食べる様子が気持ちよく考えたから
問2男が②「こんなことでよく商売が成り立つな」と考えたのはなぜか。
1その店の人が自分に無理に食べさせようとしたから
2その店のラーメンは何杯食べても四百円だと思ったから
3その店ではラーメンが一杯四百円しかしなかったから
4その店で食べたラーメンがあまりおいしくなかったから
正解
問1―1 問2―2