言葉シリーズ編
なん
1 なんとか(A)/なんとかして
「ポイント」(難しいけど)いろいろな方法を使って(。。。をする)。
(1) 地球上の緑がこれ以上破壊されないように、なんとか方法を考えなければならない。
(2) 大学を卒業したら、何とかして弁護士の資格をとりたいと思う。
2 なんとか(B)
「ポイント」難しかったけれど、やっと(。。。できる/できた)
(1) 遅刻するのではないかと慌てたが、何とか間に合った。
(2) 以前は失敗したが、今回の実験は何とかうまく行くと思う。
3 なんとかする/なんとかなる
「ポイント」できるだけのことをする
学生:注文した本、今週中に何とか取り寄せていただけませんか。
本屋:すみません、お願いします。
4 なんとか(言う)
「ポイント」
A なにか言う
私を助けるつもりがあるなら、黙っていないで何とかいってください。
B 名前が分からない場合。
さっき、なんとか言う人から電話がありました。
5 なんとなく
「ポイント」
A 理由がはっきり分からないが、少し。
(1) なんとなく寒いと思ったら、ヒーターが止まっていた。
(2) なんとなく人の気配を感じてを振り向くと、美しい女性が立っていた。
B 偶然
なんとなく店の中をのぞいたら、姉が男の人と一緒にいるのが見えた。
6 なんだか/なんか
「ポイント」 理由がはっきり分からないが、少し。
「なんか」は話し言葉.
彼女の様子がなんだか変だ、新しいボーイフレンドでもできたのだるうか。
注 「なんだか」は動詞を表す動詞といっしょに使わない。
(1) なんだか窓の外を見ると、雪が降り始めていた。(正しくない)
(2) なんとなく窓の外を見ると、雪が降り始めていた。(正しい)
7 なんと/なんという
「ポイント」 驚き、感動を表す。
なんと+動詞、形容詞
なんという+名詞
(1)その国のインフレはひどくなる一方で、この五年間で物価がなんとか九千倍に上がったそうだ。
(2) ギャンブルのために家族を捨てるなんて、なんという人だろう。
8 なんとも
「ポイント」
A 本当に、全く。
(1) モーツァルトの音楽はなんとも美しいですね。
(2) こんな大事故を起こしてしまいまして、なんとも申し訳ございません。
B なんともない
「怪我はありませんでしたか。」
「ええ、なんともありません。」
「ああ、よかった。」
9 なんといっても
「ポイント」 一番、特に
(1) 夏は何といってもビールが最高だ。
(2) スポーツはなんといっても、野球が一番面白い。
10 なんとしても
「ポイント」 必ず、絶対に(。。。したい/。。。しなければならない)。
(1) 二国間の武力衝突だけはなんとしても避けない。
(2) 新しい税制には、なんとしても反対しなければならない。
11 なんて/なんか
(ポイント) 「など」の話し言葉.
A 価値を低く見る。「たいしたことだとは思わない」
自分を低く見る。(謙遜) 人を低く見る(軽蔑、非難)
(1) クラシックは聞くけど、ロックなんて全然聞かない。
(2) あなたなんか顔も見たくないわ。もう来ないで。
B 強調
(1) こんな高い服なんて買えません。
(2) 熱があるのにお風呂に入るなんて、駄目だよ。
注 動詞の後ろは「なんか」を使わない。
三日も無断欠勤をするなんか、とんでもない。(正しくない)
三日も無断欠勤をするなんて、とんでもない。(正しい)