問4 ④「子どもは元気?」とあるが、なぜこのように言ったのか。 1 子どもから全然電話がかかってこないから 2 親とはよく会うが子どもとは全然会わないから 3 子どもからときどきしか電話がかかってこないから 4 親とはよく会うが子どもとはときどきしか会わないから
問5 ⑤「事故にでもあったんじゃないか」とあるが、この人は、だれが事故にあったと 考えたのか。 1 この人の孫 2 この人の息子夫婦 3 電話をかける子どもの親 4 電話をかけてくる子ども
問6 ⑥「孫も一緒だった」とあるが、どういう意味か。 1 主人と同じ病気で亡くなった。 2 ともだちと同じ幼稚園に入った。 3 おばあさんと一緒に電話で話した。 4 息子夫婦と一緒に交通事故にあった。
問7 ⑦「幸運な間違い電話」とあるが、なぜ「幸運」なのか。 1 めったにかかったこないから 2 孫のような子どもの声が聞けたから 3 ちょうど待っていた電話だったから 4 自分から電話をかけなくてもいいから
問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1,2,3,4から一つ選びなさい。
(1) ついこの前、近くのお店に買い物に行った時のこと。私がお店を出ようとすると、前に電動三輪車に乗ったおじいさんがいた。私は急 (注1) いでいたので、そのおじいさんを追い越して、先に自動ドアの前に立った。ドアが開くと、「ありがとう」という声が聞こえた。驚いて振り返ると、うれしそうに笑
① (注2) 顔でお礼を言うおじいさんがいた。あっと思った私は、おじいさんが通り過ぎるのを待った。私はおじいさんに、とても申し訳ない気がした。お礼を言われるまで、おじいさ
② んにとって自動ドアを通ることが大変だなんて、少しも気付かなかった。結果として親切な行動となったが、それは偶然のことで、親切な気持ちではなかったのだから。私には何ともないことでも、苦労する人がいるのだと、実感した出来事だった。その人の立場にならなければ、なかなか分からないことだけれど、今度こんな状況に出合ったら、すぐに気が付くようにしたい。そして、今度はお礼を言われても、それにこたえられるような、気持ちからの行動にしたい。 (2001年1月4日付朝日新聞による) (注1) 電動三輪車:歩くのが困難な人のために作られた、電気で動く乗り物 (注2) 振り返る:後ろを見る
問1 おじいさんはなぜ①「ありがとね」と言ったのか。 1 動かなくなった電動三輪車を押してくれると思ったから 2 自分のために電動三輪車を運んでくれると思ったから 3 自分に合わせてゆっくり歩いてくれたと思ったから 4 自分のために自動ドアを開けてくれたと思ったから
問2 筆者はなぜ②「おじいさんに、とても申し訳ない気がした」のか。 1 おじいさんが他の人と間違えて筆者にお礼を言ったから 2 親切な気持ちからしたのではないのに、ありがとうと言われたから 3 お礼を言われたのに、おじいさんが自動ドアを通るのを助けてあげなかったから 4 おじいさんが自動ドアを通るのが大変だと気付かず、ドアを閉めてしまったから
問3 筆者はこれからどうしようと思っているか。 1 お礼を言われたから、今度ははっきり返事をしたい 2 相手のことを考えて、自分から人を助ける行動をしたい 3 困っているところを助けられたら、必ずお礼を言うようにしたい 4 自分には何ともないことでも、他の人がいやがることはしないようにしたい
(2) 首都圏在住で4~9歳の子を持つお母さん500人を対象に実態調査をしたとこ (注1)(注2)(注3) ろ、子どもだちは年平均4.6回風邪をひき、10回以上をひく子が1割以上いることがわかった。 「今の子どもは、あなたの子どものころと比べて、風邪をひきやすくなったと感じるか」という問いに対して半数以上が「今の子どもの方がひきやすい」と答え、原因として「外で遊ばなくなったから」「食生活の変化」「体力の減退」などを挙げた。 子どもが風邪をひいた時の夫の対応は、「協力的だ」が6割を超えた。夫に協力し (注4) てほしいこととしては「早く帰宅して」「他の子どもの世話をして」「自分の身の回りのことは自分でして」という回答が多く、「看病してほしい」というのは1割ほど。父親には、看病する能力をあまり期待していないようだ。 (『サイアス』2000年3月号による) (注1) 首都圏:東京とその周辺の地域 (注2) 在住:そこに住んでいること (注3) 実態:実際の状態 (注4) 対応:ここでは、それに対する態度のこと
問1 今の子どもの風邪をひく回数について、正しいものはどれか。 1 1年に1回風邪をひく。 2 1年に6回風邪をひく。 3 1年に10回程度風邪をひく。 4 1年に4~5回程度風邪をひく。
問2 母親は、今の子どもについてどう思っているか。 1 風邪をひいたときでも外で遊びたがる。 2 自分の身の回りのことは自分でできる。 3 母親が子どもだったころより体力がある。 4 母親が子どもだったころより風邪をひきやすい。
問3 子どもが風邪をひいたとき、多くの母親は、夫にどうしてほしいと考えているか。 1 自分自身のことは自分でしてほしい。 2 家族のために料理や家事をしてほしい。 3 風邪をひいた子どもの世話をしてほしい。 4 子どものことは心配しないで仕事をしてほしい。
(3) 日本人はだれがほんとうの責任者なのかわかりにくい、と言われている。
① 日本人と会議をすると、すぐに「それは本社と相談して」と言われるからだ。その場で決めてくれない。会議に出ている社員ばかりではない。社員でさえ、いや日本の首相でさえ、その場で一人で決めることはできないである。まわりの一人々と相談して、全員の了解を取って、初めて決定できる。日本人はそれに時間をかける。 (注) このことは、よく外国人から批判の対象になってきた。しかし、私はその批判に対して二つのことを言いたい。 第一に、これは日本のことだけではないということだ。実はどこの国にもあること
② である。大統領でも首相でも、何でも一人で決めていたら大変なことになる。まわりと相談するのは当然のことだ。ただ日本のやり方はそれが徹底していて、ほかの国よりきびしいだけなのである。 第二に、そのおかげで日本人はまとまって次の行動ができるのである。つまり、決定には時間がかかるが、( ③ )。 したがって、「本社と相談しまして......」決して悪いことではないのだ。 (注) 了解:承認
問1 ①「日本人はだれがほんとうの責任者なのかわかりにくい」のはなぜか。
1 首相以外はものごとを一人で決められないから
2 ものごとを決定するとき、全員の了解が必要だから
3 ものごとを決定するとき、外国人の批判をさけているから
4 ものごとを決定するとき、責任者はいつも本社にいるから
問2 ②「これ」は何を指しているか。
1 ものごとを会議の場だけで決定しないこと
2 会議に出ている人々で相談して決定すること
3 大統領や首相にものごとの決定権があること
4 首相の決定について外国から批判があること