日语学习网:为大家整理了村上春树把翻译比作硬币的文字。一起来欣赏。
·硬貨
·硬币
村上春樹は分かったような分からないような、でも何とも印象的な比喩で知られます。そのなかでも、翻訳を硬貨になぞらえるこの比喩は、翻訳を仕事にするようになってからより一層思い起こすようになりました。
村上春树因似是而非却又无比印象深刻的比喻而知名。当中尤以把翻译比作硬币的比喻,在我从事翻译工作后尤其容易想起。
僕は必要経費で買い込んだ二つの書類棚を机の両脇に置き、左側には未訳の、右側には翻訳済みの文書を積み重ねた。
我用必备品经费买来的两个文件柜置于桌子两侧,左侧放未译的,右侧放译毕的。
文書の種類も依頼主も実に様々だった。ボール・ベアリングの耐圧性に関する「アメリカン・サイエンス」の記事、一九七二年度の全米カクテル・ブック、ウィリアム・スタイロンのエッセイから安全カミソリの説明文に至る様々な文書が「何月何日まで」という荷札を付けて左側の机に積み上げられ、しかるべき時の経過を経て右側に移った。そして一件が終了する度に親指の幅一本ほどのウィスキーが飲み干された。
译件的种类也罢委托人也罢委实多种多样。有《美国科学》上刊载的关于滚珠轴承耐压性的报告,有1972年度全美鸡尾酒专刊,有威廉·斯坦劳的小品文,有安全刮须刀说明书。凡此种种,一律贴上期限日期标签堆在桌子左侧,经过一段时间后移到右侧。每译完一份,都要喝掉大拇指那么高的威士忌。
考えるに付け加えることは何もない、というのが我々の如きランクにおける翻訳の優れた点である。左手に硬貨を持つ、パタンと右手にそれを重ねる、左手をどける、右手に硬貨が残る、それだけのことだ。
搞我们这个档次的翻译的好处,就是无须加进什么想法。左手拿硬币,啪一声放到右手,左手腾空,右手留下硬币,如此而已。
——村上春樹「1973年のピンボール」
——村上春树《1973年的弹子球》
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